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DAN PENN(ダン・ペン)名盤『Nobody's Fool』アナログレコードで再発決定! [新品レコード]

ダン・ペンのLPレコード『Nobody's Fool』をずっと探していて
海外オークションにアラート登録もしてたりするのですが、
最近久々にアラートメールが届いたので見てみると
「新品、48.99ドル、送料19.99ドル」という情報でした。


新品、ということはデッドストックものか、と勝手に推測。
でもUS盤のシールド・デッドストックって実はあとからシールド
かましたものもあったりするから期待しない方がいいな。
しかし送料入れるとちょっとお高いな、でも相場よりは安いかな。
日本で買うよりは相当安いかな、とかいろいろ思案しておりました。


で、よくよく説明文を読んでみると、

This item releases on August 12th, 2016
and you will receive it on or shortly after that date.


と記載あり。
え?2016年8月リリースということは遂にリイシューか??


そこで、国内のアマゾン、HMV、タワレコで調査確認したところ
なんと!Bear FamilyよりLPで再発されることが判明しました!!
そうか、やっと再発されるのか(涙)
中古を何度となく買いのがしてきたので感慨もひとしお。
昨今のアナログブームのたまものか。早速予約予約〜。


アマゾンとHMVでは発売日は8月12日と表記されてます。
下はアマゾンへのリンクです(ジャケをクリック)


Nobody's Fool [Analog]


ちなみに、アマゾンにアップされている裏ジャケ写真からは
「1973 Arista Records / 2016 Bear Family Productions Ltd.」
のクレジットが読めます。正規再発、ということになるのかな?

danpenn2.jpg


アマゾン価格は本日現在で3,387円。
HMV価格は会員価格で3,629円。
およそ最近の新品レコードとしては両者ともに普通の価格ですが、
タワレコでは「2,797円」とかなりお安く、
なぜか発売日は「7月22日」となっていました。

発売日は恐らく8月でしょうが、とりあえずタワレコで予約しました。
これだけ安いと迷いはなし、しかもクーポンも利用できてラッキー。
貧乏な音楽マニアとしては、いつもこうしてサイト比較して買ってます。。


さて、ぼくがこの『Nobody's Fool』アルバムをはじめて知ったのは
ソニーから日本コロムビアに移籍したピチカート・ファイブの
1991年リリース移籍第一弾ep「最新型のピチカート・ファイヴ」にて。
野宮真貴さんの自己紹介トラックのバックグラウンドに
サンプリングソースとして使われている音として、でした。


最新型のピチカート・ファイブ


とにかく当時としては斬新で先鋭的なサウンドのピチカートep三部作、
ぼくはかなりの衝撃を受けて、それ以降の音楽の聴き方も変わりました。
なんでもあり、どんな音楽もフラットに楽しむ/エディットする、
そんな新しい時代の到来をひしひしと感じたものでした。
それこそが渋谷系最大の功績、と言っていいかもしれませんね。


のちに、ダン・ペンが優れた南部系ソウルのソングライターであり
70年代のアメリカンロック・マニアからはこのアルバムは
知る人ぞ知る名盤として扱われてきた、ということも知ります。
渋谷の伝説的ロック喫茶「ブラック・ホーク」、
あるいはパイドパイパーハウスあたりで火がついた、のかもしれません。

(パイドパイパーでカット盤を結構売っていた、
 というような談話を聞いたことあるような気もします)


1990年代の前半くらいには怪しいアナログ起こしの非正規版CDも出回り
ぼくはそのCDでいままで愛聴してきたのでした。
あのCD、多分日本のどこかで(渋谷?新宿?)で作ってたのかな。。


2000年台に入り、これも記憶がおぼろげですが
確かパイドパイパーの長門さんの企画の再発CDシリーズで
メジャーから正規リイシューされる旨の広告を見た気がします。
しかし、それも権利関係で頓挫してしまった、のかも。


そして近年は韓国のちょっと怪しい(?)レーベルから紙ジャケCDが出て
いまも新品で出回っておりますが、音源がオリジナルマスターからなのか
あるいは盤起こしなのかは未聴なので定かではありません。
CD再発に興味がなくなったきたここ数年のことなので
とにかくオリジナルのLPを気を長くして探そう、と思っておりました。


そんななか、突然にドイツの渋い再発レーベルからのリイシューの知らせ。
サイトにはアルバム解説や180g盤であることも表記されており
恐らくはオリジナルマスターからの正規リイシューということになるのでは。
サイトの解説はドイツ語なので翻訳サイトで訳したらメチャクチャでしたが(笑)
なんとなく再発にかける熱い思いは伝わってきます。


とにかくもうすぐ新品で入手可能なこのDAN PENNの名盤、
南部ロックやソウルのマニアの方はぜひ手に入れておきたい一枚ですね。
8月が待ち遠しい、ワクワクしながら到着を待ちます!!


【追記】
アマゾンやタワレコのサイトをもう一度よく見てみると、
なんと国内CDでの正規リイシュー盤のページも発見しました。
Sony Music Japanより9月7日発売、1,404円という設定の廉価版。
日本語解説付きでお安いので、CD派の人はこの国内CDを待ちましょう^^

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METAFIVEを見た!@恵比寿リキッドルーム [音楽ライブ]

今週の水曜日(2016.07.13)、待望のMETAFIVEのライブに
初参加してきました。場所は恵比寿リキッドルームです。


今回のワンマンはリキッドの12周年記念ライブとのこと。
20:00開演でしたがオープニングアクトで若手バンドのyahyelがまずは登場、
30分ほど往年のブリストル系っぽい印象のダーク目なエレクトロ・ポップを展開。
クオリティの高い、テクノ以降を感じさせる今時の音楽でした。


21:00頃、いよいよMETAFIVEが登場。絵になる6人(笑)
正味1時間くらいのライブでしたが、期待通りで大満足でした!
切れ味鋭いエレクトロニクス音と生楽器のミクスチャーで
ダンサブルでソリッドなNew Wave Funk的な音が実に心地良い。
スタンディングフロアで身体動かして観るのなんて、久々でしたよ。


なにしろメンバー全員がプロデューサー級のツワモノたち。
彼らをまとめている高橋幸宏さんのほのぼのしたMCも緩急ついて
印象的でしたね。考えてみれば、ユキヒロ観るの今回がはじめてかも。
YMO時代の「Radio Junk」「Cue」をこのメンバーで聴けたのも収穫。
ご本人も言ってたけど、「Radio Junk」が今の時代にもフィットしてて
非常にカッコ良かったです。今度のブルーレイにも入りますね。


  METALIVE [Blu-ray]


8月のワールドハピネスも行きたくなっちゃったなー。
今回のワーハピは参加ミュージシャンも強力なので悩みどころ。
夏場の野外は苦手ですが、参加検討しようと思います。


            ♪


そういえば、METAFIVEのアナログのリプレス盤は無事に入手。
少し写真をアップしてみましょう。


IMG_1840.jpg
外装ビニールに黄色いステッカーが添付されてます。


IMG_1841.JPG
ダブルジャケ(Gatefold)の内側にはメンバー写真が。


IMG_1842.jpg
裏ジャケ、レコード2枚、歌詞カードのインサート。


IMG_1843.jpg
IMG_1844.jpg
レコードのレーベル面。A面とC面が黒、B面とD面が白です。



今年中にまたワンマンやりたいと言っていたので
ワーハピ行けなくても次のワンマンはぜひ参加したい。
自分的には今年一番の音楽的収穫のMETAFIVE、
当分はアナログ盤を聴いて楽しみたいと思います。


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JAMES BROWN『THERE IT IS』USオリジナル盤LP(PD-5028) [ブラックミュージック]

昨日書いたポール『レッド・ローズ』と同じ日に
下北沢で購入した一枚、JBの70年代盤アナログLPです。


IMG_1283.JPG
イラストジャケがファンキーでイカす、Polydor USオリジナル盤。
ジャケは結構ボロく上部裂け・底抜け・シワなどあり。VG-レベル。
JBのレコード買ったのは30年ぶりくらいです(汗)



ぼくはR&B、ソウル、ファンクもたまに聴くし好きなのですが
あまり多くを語れるほどに詳しい方ではありません。
でも、ファンキーなブラック・ミュージックはいつでも気分を上げてくれるので
元気出したい時にはよく引っぱり出して聴いたりしますw


今回なぜJBだったかと言えば(買ったのは6月中旬)、
5月3日ゴールデンウィークの真っただ中にNHK-FMで
「今日は一日"JB(ジェームズ・ブラウン)&ファンク"三昧」
という特番の長時間ラジオ番組を聴いて「JB凄い!カッコいい!」
とあらためて開眼してしまったからです(笑)


この番組は午前中から夜まで、本当にほぼ一日JBとファンク関連だけを
オンエアするというかなり攻めた内容の番組でした。
調べてみると、いままでにもいろんな切り口の「三昧」特番があったよう。
次回の三昧はちゃんと事前にチェックしたいところです。


BMに詳しいDJ女性と評論家男性の二名のナビゲーター中心に
ゲストも交えながらJBとファンクを掘っていく番組でしたが、
ぼくが聴いた目的は山下達郎さんが出演するからなのでした。
そうだ、この番組を知ったのは達郎関連の情報メルマガからでした。


これがエアチェックしなかったのが悔やまれるくらい素晴らしい番組で。
ゲストは映画「ゲロッパ!」監督の井筒和幸さん、
スライ大好きという(意外)KINKI KIDSの堂本剛さん、
山下達郎さん、それにオオサカモノレールのライブといった構成でしたね。


井筒さんのJB秘話や堂本さんのスライ・マニア話も結構面白かったですが
なんと言っても達郎氏のJB話が圧巻。話し出したら止まらない達郎節!
達郎さんは生涯聴いてきたオールジャンルのなかでもJBがダントツ一番だそう。
曰く「歌がうまい」とのこと。うーん、そうか、そうなのか。


この番組で達郎さんがセレクトしてオンエアされた曲は以下のとおり。

 ・Let Yourself Go / James Brown(1967 Stereo Single ver.)
 ・Cold Sweat / James Brown(1967 Stereo Full Ver.)
 ・Get It Together / James Brown (1967 Single 2nd Mix Part 1&2)
 ・There Was A Time / James Brown(1967 Live / '68 Single Ver.)
 ・I Feel Alright (The Little Groove Maker, Me)
   / James Brown(1967 Live / '69 Unreleased Single)
 ・I Got The Feelin' / James Brown(1968 Stereo Single Ver.)
 ・I Got The Feelin' / ズー・ニー・ヴー
 ・I Feel Good / ザ・ゴールデン・カップス
 ・Ain't It Funky Now / James Brown(1969 Single Ver. Part 1)
 ・I Cried / James Brown(1971 Single Ver.)
 ・I'm A Greedy Man / James Brown(1971 Single Ver. Part 1&2)


※リストは「Tatsuro On Air Detabase」さんより。感謝!


GSのJBカバーも興味深かったので別途の深堀りが面白そうですが
本家JB音源で達郎氏がセレクトしたのは1967〜1971年のJB流ファンク完成期。
特に響いたのが後半3曲で、曰く「ほぼワンコードのミニマル・ミュージック」
という見解には「なるほど!」と唸った次第。

JBファンクの気持ち良さ・クセになる「あの」感覚は
ジャーマン・ロックとかジョルジオ・モロダーとかテクノとかの
反復音楽のスルメ感と同じだったのか、と今さら腑に落ちました。
いやー、何年聴いてても音楽の聴き方は奥深いものであります。。


番組後、60年代後半から70年代前半期のJB音源をApple Musicで聴きまくり
7インチの両面Part 1〜Part 2からなるシングル盤を何か買ってみようかと
海外オークションなどを覗いたりしていたのですが、
何度か中古盤店にも足を運ぶ中で手軽な価格のLPがあれば手っ取り早いや
ということで捜索中、今回の『THERE IT IS』と出会ったワケです。


番組内で達郎氏が絶賛されていてカッコよさにシビれた
「I'm A Greedy Man」も入っているので購入することに。
756円というお手頃価格でした。


IMG_1284.JPG
ジャケ表側右上部に中古のプライスシールが。$6.50。
アメリカの「Jerry's」というショップで売っていた中古盤が
流れ流れて我が家にやって来た、って感じでしょうか。


IMG_1285.JPG
裏ジャケのイラストは社会的メッセージ、なのかな。
LPリリース・クレジットが1972年なので、まだまだ公民権運動とか
黒人権利運動の社会的うねりがあった頃の空気を感じさせます。


IMG_1286.JPG
曲目です。アルバムはアップなファンク曲とスローな曲が
交互に収録されています。ファンク曲はどれも圧巻、スローは結構重め。


IMG_1287.JPG
IMG_1288.jpg
レーベルはJB先生の肖像入りPolydor赤ラベル。


IMG_1289.JPG
写真では見づらいですがマスタリング刻印で「STERLING RL」とあり。
Sterling Soundでのマスタリング、エンジニアはRL = Robert Ludwig
= Bob Ludwig(ボブ・ラドウィッグ)さん!マスタリング界の名手です。

マトには両面ともに末尾に「-Re」とあり。何を意味する??

盤面には薄キズやスレ、ヘアラインが目立ちますが再生サウンドはまずまず。


奥深いJBの世界、60年代前半のR&B〜ファンク創始期や
70年代後半以降も探って行きたいですが、
まずはファンク完成期のグルーヴをこのアルバムで堪能したいと思います。


PS.
それにしてもJB三昧ラジオ、だれかYouTubeにアップしてくれないかな。
達郎氏のトークだけでもまたあらためて聴き直したい...

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