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PAUL McCARTNEY『Red Rose Speedway』US盤(SMAL-3409) [ビートルズ関連]

先月に買った中古レコードのなかから今日は書いてみます。
ポール・マッカートニー『レッド・ローズ・スピードウェイ』のUS盤、
品番は「SMAL-3409」です。


ウイングスとしては前作『ワイルドライフ』に続く2作目となりますが
前作は「ウイングス」名義でセールスが思わしくなかったので
今作では「ポール・マッカートニー&ウイングス」となってます。
と、wikiに書いてありました(笑)


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マットな紙質の厚紙ジャケでダブルジャケット、表側にはステッカー付き。
ジャケの背(spine)は縁の擦れが目立ち、レコ収納部の上部は10cmの裂け、
また底部には10cmくらいの底抜けがあります。
ジャケはVG-レベルのB級品といったところですね。


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裏ジャケ下部に大きく点字で「We Love You」と打たれています。
これはスティーヴィー・ワンダーへのメッセージだそう。
UK盤ではジャケ左上部にもっと小さく打たれているようですね。


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このUS盤、裏ジャケの左上に「FOR EXPORT ONLY」と刻印があります。
珍品なのかよくあるものなのか、調査が必要ですな。。


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ダブルジャケ(gatefold)の内側には12pのブックレットが添付。
オールカラーでライブとかポートレートとかなかなか良い写真を掲載。
特にライブ写真は当時のウイングスを知る上で貴重な資料かも。
さすが元ビートルズ、豪華な作りです。日本盤は別冊仕様だった、かな?


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レーベルはAppleのカスタムレーベル。
マトリクス A面:SMAL-1-3409 #5 29 B面:SMAL-2-3409 21 #6
上記マトは手彫り、さらにカクテルグラスのようなアンテナのような
マーク刻印もあるので、ヴァージニア州ウィンチェスター工場のプレスのようです。


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AB両面に「STERLING」刻印あり、Sterling Soundでのマスタリングです。
A面は「STERLING」のみ、B面には手彫りで「2 LH」の追加刻印あり。
LHはSterling Soundのエンジニア=Lee Hulko氏のようです。

盤質は両面ともに薄キズもない良盤、Exレベルでした。



ぼくがロックを聴き始めた中学生当時、アルバムはなかなか買えないので
『Red Rose Speedway』を聴いたのはかなり後になってでした。
そのかわりシングル「My Love」は本当に良く聴いたなぁ。

甘々なメロディのバラードゆえ、ポールを揶揄する人からは
典型的なポール曲として「イエスタディ」などと同じく
やり玉に上がりがちな曲ではありますが(笑)

なにしろポールのレコードとして自分がはじめて買った一枚で
何度も何度も聴いた曲なのでライブで生聴できた時には涙でした。
いつ聴いても素晴らしいポップス曲であると思います。



ところで、ちょっとこの記事を書くにあたって少しググっていたら
このアルバムのウイングス・メンバーであるヘンリー・マカロックが
今年の6月14日に72歳で亡くなったことを知りました。

ヘンリー・マカロック(Henry McCullough)はウイングス参加前が
ジョー・コッカーのバックで有名なグリース・バンド(ウッドストックにも出演)、
ウイングス後はフランキー・ミラーのバックなどもやっていて
経歴からするとブリティッシュ・スワンプ系のギタリストと言えそうです。

そんな彼はポールの誘いでウイングスに参加したようですが
音楽性が合わないのは前後の経歴からしても分かるような気がします。
わずか1年半くらいの在籍だったようですが、
スワンプ系ギタリストというのを意識してこの「レッド・ローズ」を
聴いてみると、また面白い発見があるかもしれません。

ヘンリー氏の隠れ名盤的なファースト・ソロやロックパラストのライブ盤も
追って聴いてみたいと思いました。中古で探すか。

 



さて、この『レッド・ローズ』US盤は下北沢の某有名中古店のバーゲンコーナーで
なんと100円でゲットできました!安過ぎてちょっと複雑。。
まあUS盤はあまり人気なさそうなので良盤の相場も安いのかな?
この盤はジャケの状態は悪いけど盤は良質なので問題なし、です。

日本盤は探せば家のどこかにあるはずなので(汗)
いずれUK盤も入手して聴き比べでもしてみたいですね。

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