SSブログ

スティーリー・ダン『うそつきケイティ』国内盤LP VIM-4041 [中古レコード]

8月はあまりレコ屋にいけていないけれど
初旬に一度行けたときに何枚か購入。
そのなかから一枚、スティーリー・ダン『うそつきケイティ』を。

STEELY DAN / Katy Lied
国内盤LPレコード ビクター音楽産業 VIM-4041 
購入価格 550円

IMG_9506.jpg
いつ見てもヘンなジャケット。これってバッタ?

IMG_9507.jpg
裏ジャケ。主要メンバー写真、といったところかな。

IMG_9509.jpg
ライナーは付いているけど帯はなし。

IMG_9510.jpg
IMG_9511.jpg
レーベル面。国内盤なので面白みはないですね。


最近、国内盤・帯無しレコは結構安いような気がします。
日本人の洋楽レコードコレクターはUS/UKオリジナル盤に
意識がいっているからなのかな。

その余波か、10年前までならゴミ同然だった80年代のメジャー盤の
USオリジなんかが結構高い値をつけていたりしてますね。
たとえばワーナー系の西海岸ロック、とかね。
長年レコード相場を見て来ると、その変遷も面白いです。
「あの時買っておけば良かった!」という後悔もついてきますけどね(汗)


さて、このアルバムのオリジナルは1975年リリース。
ぼくがはじめて聴いたのはもちろん後追いになります。
結局いままでレコードは持っていなかったような気がするな(未捜索)。
貸しレコードで借りてカセットで聴いていたのかも。

サウンドのイメージとしては、初期のちょっともっさりした感じと
後期の洗練&構築された隙のない音の中間くらいかと。
適度にロック/R&Bくささがありながらもメロディとアレンジは
かなり洗練されてきていてAOR度も高くなってきています。

裏ジャケに準メンバー扱いでドナルド・フェイゲンよりも大きく写る
ジェフ・ポーカロのドラムスとマイケル・マクドナルドのコーラスが
音の洗練に大きく貢献しているのでしょうか、ドラムはタイトで
コーラスはリッチ感もあり聴いていて心地よい。

なによりも、サウンドがぜんぜん古びていないのが凄いと思いますね。
42年前ですよ!冷静に考えるとビックリです。


セッション・ミュージシャンも豪華で、特にギターでは
メンバーのウォルター・ベッカー&デニー・ダイアスの他に
ラリー・カールトン、リック・デリンジャー、ヒュー・マクラッケン、
ディーン・パークス、エリオット・ランドールのクレジットが。

キーボードではマイケル・オマーティアンとデヴィッド・ペイチ、
ベースではチャック・レイニーとウィルトン・フェルダー、
ドラムで一曲はハル・ブレイン、サックスはフィル・ウッズなどなど
まあ豪華なメンツ、来るべき70年代後半〜80年代前半に全盛となる
アダルトなロックへの布石となるサウンドを構築しております。


さて、Discogsで日本盤リリースの変遷を見てみると、

1975 Probe IPS-80181(東芝)
1976 ABC Records YQ-8026-AB(日本コロムビア)
1978 ABC Records YW-8052-AB(日本コロムビア)
1980 MCA Records VIM-4041(ビクター)
1989 MCA Records 18P2-2694(ワーナー) → 初CD

こんなデータが取れました。
ぼくが今回買ったのはCD化前最後の国内アナログリリースとなった
1980年盤ということになりますね。CDが主流になるまでの
80年代前半はずっとこの盤が流通していたのでしょうかね?
そうなるとかなり出回っている盤ゆえ、安かったのかもしれません。


また、1975年新譜発売時の各国レーベルを見てみると
USオリジナルは「ABC Records」から。
ほとんどの国ではABCレーベルとしてリリースされていたようですが、
日本・ニュージーランド・ブラジルだけは
ABC傘下の「Probe」からのリリースとなっています。

日本の初リリース盤「IPS-80181」を画像検索してみると
レーベルはピンク色にProbeのロゴ入り、
帯は一目で東芝と分かる上下デザインに特徴あるもの。
この東芝盤の帯付きはきっとプレミア盤なんでしょうな。


そんなこんなで、後期再発盤とはいえ550円で楽しめればOK。
音楽は文句無しなので、レコードで聴けて嬉しい。
もし安いUS盤など見つけられたらまた入手して
聴き比べなどできたら面白いかもしれませんねー。


nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。