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STEVE MILLER BAND "RECALL THE BEGINNING ... A JOURNEY FROM EDEN" [中古レコード]

久々にレコードの話を書きたいなと思ったんだけど、コロナの影響で都会には出てないしそもそもユニオンもやってない。ああー、早く普通に中古レコード漁りに行きたい。

で、一番最近買ったレコは何だったかと調べてみたら、3月12日に買ったスティーヴ・ミラー・バンドでした。

STEVE MILLER BAND
"RECALL THE BEGINNING ... A JOURNEY FROM EDEN"
レコードユニオン新宿にて
Capitol SMAS-11022 (US) 750円

ジャケット。
IMG_7759.jpg

見開き3面特殊ジャケ。レコの出し入れはトップオープン。
IMG_7762.JPG

裏ジャケ。
IMG_7760.jpg

Side 1 (matrix : 1-11022-F-3- 1)
IMG_7763.jpg

Side 2 (matrix : 2-11022-F-1- 1 ✲)
IMG_7764.jpg

スティーヴ・ミラー・バンドという名前はもちろん昔から知っていたけれど、ほとんど音源は聴いたことなくてレコードも一枚も持っていなかった。80年代のヒット「アブラカダブラ」はリアルタイムで知ってたけど、あか抜けない80年代作のジャケット・デザインもあいまって「どうせ産業ロックだな」くらいの認識が長いこと続いていて(かつて産業ロックと言われた盤も今は普通に聴けてなかなか良いけどね)。近年になってから60年代にはボズ・スキャッグスが在籍していたとか、ポール・マッカートニーがバックトラック作った曲があったりという断片的な情報も入ってきて、少しづつ興味はわいていた。

さらに昨年あたりから名前は知っているけど聴いたことないバンドの格安盤などあればコツコツ買っていて。そんななかで出会った一枚がこれ。1972年作、ディスコグラフィを見ると7枚目みたいだ。

サンフランシスコから出てきて60年代はフィルモアなんかでもよくライブやってたというのもなんとなく知っていたので、なにかしら好きな音があるのではないかと推測。買う前に裏ジャケのデータをチェックすると、プロデュースがBen Sidran、ギターのクレジットにJesse Davisとあるが、これはジェシ・エド・デイヴィスのことかな。ドラムスにJim Keltner、さらにストリングスとホーン・アレンジでNick DeCaroの名前が。あと、裏ジャケトップに"this album dedicated to mahalia jackson and junior parker"とある。これらクレジットで期待がふくらみます。一応USオリジナル盤で750円だったので買ってみましたよ。値段からしてあまり人気はないみたいだけどね。

IMG_7761.jpg

肝心の音はどうでしょうか。A1はソウル〜スワンプ・レビューのオープニングのようなインスト曲。A2はユルい女性コーラスも入ったオールディースっぽい曲で、なんか気が抜ける。A3はアコースティックでブルージーな曲、スライド・ギターはジェシかな。ちょっとオールマンの「ミッドナイト・ライダー」っぽい感じ。A4は少しファンキーなブルース・ロック。タジ・マハールとかがやってそう。A3〜4の流れはスワンプっぽくて好き。A5はいかにもシスコのバンドなカントリー・ロック。A6はアップテンポでこれも初期タジ・マハールっぽい曲調。B面はストリングスの入ったスローな曲もありサイケ〜アシッドっぽい雰囲気。ちょっと前時代的な音だ。

全体に、1972年作にしてはモワっとしたアシッド感があり60年代末期を引きずった印象。ボーカルも押しが弱くて漂っている感じなのでそれも一因かも。でも、60年代後半の西海岸のダルな雰囲気が好きであれば結構スルメ的な、聴けば聴くほど味わい深いアルバムかも、と思いました。

スティーヴ・ミラー・バンドはこのすぐあとの1973年に『The Joker』アルバムを発表。タイトル曲はヒットしたみたいだし、このアルバムは一変してかなりタイトなアメリカン・ロックで聴きやすく(Apple Musicでチェックしました)、72年と73年の間にバンドの方向性の変化があったのかも。今の自分には70年代的にモダンな音像で曲もポップ目な『The Joker』の方が好みかな。US盤が500円以下であったらぜひ買ってレコードで味わいたい。そしてスティーヴ・ミラー・バンドは機会あれば他作もいろいろ掘ってみよう。

それにしても、早く気軽にレコードを買いに行ける世界になって欲しいものです。



エデンからの旅(紙ジャケット仕様)


ジョーカー(紙ジャケット仕様)


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コロナ禍のなか、ローリング・ストーンズが新曲発表 [洋楽ロック]

昨年末に更新して以来、今年初の投稿です。
この数ヶ月の間にコロナで世の中とんでもないことになってしまって
仕事関連も大変な状況につきブログのこともすっかり忘れていました。

まだまだ厳しい状況は続きそうで悩ましい毎日ですが
たまにはサブスクで思い出したように音楽は流してます。
主にラジオやTwitterで聴いたり知ったりした音源を
あらためてApple Musicで聴いてプレイリストに追加したり。
集中してレコード聴く気力はいまはないですが
自分にとっての新しい音楽は刺激になったり気休めになりますな。

そんななか、なんとローリング・ストーンズが新曲を発表。
1年前に録音されたという新曲「Living In A Ghost Town」
ロックダウンされた今の状況と共鳴するということで昨日に急遽配信開始、
すでにitunesチャートでは20カ国で1位を記録したそうです。



マイナー調のストーンズ流アーバン・ブルースといった感じで
レゲエ的な裏打ちリズムの味付けもさりげなくきいてます。
派手な曲ではないけど、聴くたびに味わい深いですねー。

ちょっと先にはフィジカル商品もリリース予定。
5月29日にCDシングル、6月26日にはアナログ10inchもリリースです。


Rolling Stones ローリングストーンズ / Living In A Ghost Town (10inch)

一般流通盤はオレンジ・ヴァイナル、ユニバーサル・ストア限定盤は
パープル・ヴァイナルだそう。カップリング曲のアナウンスはないけど
もしかしたら1曲のみ収録かもしれませんね(前作10inchがそうだった)。

先日はレディー・ガガがキュレートした『One World : Together At Home』にも
チャリティー出演してリモートで4人が「無情の世界」やったのもよかった。
ここへきてまたストーンズの存在感が増してきて嬉しいかぎりです。
作業進めていよいよニュー・アルバムも近いかも?

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アーサー・アレキサンダーで和む年末 [ブラックミュージック]

なかなかブログ更新できず、毎度のことですが気づいたらもう年末だー。

長年音楽聴いてきてもまだまだまだまだ知らない曲やアルバムやアーティストは山のようにあって、今年も新しい音楽との出会いはたくさんありました。相変わらず街に出ればレコードはちょこちょこ買っていたけど、CDはレコードで入手困難な音源とストリーミングにない曲収録盤以外は少しづつ処分したりもしています。いよいよレコードとストリーミング(自分はApple Music)が音楽鑑賞のメインになってきた2019年でした。


未知の音楽にどうやって出会うかといえば、今年はラジオが多かったかな。radikoのおかげで聴きたい番組はチェックできているけど、聴取可能期間が一週間だけなので追うには結構大変。音楽以外の番組も結構聴いているので毎日ラジオかけっぱなしで一日が終わっちゃう。。

音楽関連でどんな番組を聴いているかというと、

・山下達郎サンデーソングブック(TOKYO FM)
・桑田佳祐のやさしい夜遊び(TOKYO FM)
・細野晴臣 Daisy Holiday(Inter FM)
・ピーター・バラカン Barakan Beat(Inter FM)
・アフター6ジャンクション(TBSラジオ)
・オーディナリー・ミュージック(TBSラジオ)
・宮治淳一のラジオ名盤アワー(ラジオ日本)
・THE BEATLES 10(ラジオ日本)

.... と、こんな感じです。

オールドロック、ソウル、オールディーズは「ラジオ名盤アワー」「Barakan Beat」で。ジャンルレスで思わぬ出会いがあるのは「オーディナリー・ミュージック」。平日毎日やってる「アフター6ジャンクション」は洋邦の最新の音楽情報が知れるし音楽以外のカルチャー(映画・マンガ・美術展など)の情報収集にもかかせない。このへんの番組はradikoでの試聴をオススメできます。


そんななか、先日の「ラジオ名盤アワー」リクエスト特集で新たに知れたのがアーサー・アレキサンダー(Arthur Alexander)"Where Have You Been"という曲。アーサー・アレキサンダーはもちろんビートルズ "Anna" やストーンズ "You Better Move On" のオリジネイターとして認識はあったものの、レコードやCDは持っていなくてそれらの曲以外はあまり知らなかった。この"Where Have You Been"、メロディのめちゃくちゃいい曲でかなりグっときちゃいました。



しかし、はじめて聴いたわりにどこかで聴いたことあるような既知感がありまして。それはラジオの解説ですぐに分かったんですけど、大滝詠一「恋するカレン」のサビがこの曲のサビからかなり大きくインスピレーションを受けているのだな、ということ(聴けばすぐ分かる)。これって実は『ロング・バケーション』発売当初から有名な話だったのかもしれないけど、僕はぜんぜん知りませんでした。ホントに、知らないことってまだまだたくさんありますね。

あまりにいい曲だったのでApple Musicでアーサー・アレキサンダーのベスト盤を聴いたのですが、他の曲もいい曲目白押し。ソウルっぽい暑苦しさや押しの強さがなく、声もソフトめでメロディの立つ曲が多い。ちょうどクリスマス・シーズンのこの時期にストリーミングでかけっぱなしにしていてちょうどいい、暖かいナイスなオールディーズで超気に入りました。


この"Where Have You Been"の他のカバーはあるかなと少し調べたところ、ジーン・ヴィンセントとジェリー&ザ・ペースメーカーズのが見つかりました。ジーン・ヴィンセントのはイマイチでしたが、ジェリー&ザ・ペースメーカーズのはより曲の良さが際立っていてオリジナルより好きかも。




そしてなんと、ビートルズもこの曲をやっていた!うーん、40年以上ビートルズ聴いてきて知らなかったとは不覚であります。ハンブルグのスタークラブのライブ音源でビートルズ・ヴァージョンは残されていました。あらためてビートルズ初期の選曲眼にはうならされます。実はレコード持ってるよ、ちゃんと聴いてなかっただけだな。。




アーサー・アレキサンダーは1972年にワーナー・ブラザーズからアルバムを出していて(生涯のアルバム・リリースは3枚だけらしい)、ナッシュビル録音&マッスルショールズ人脈の演奏とくれば、これも悪いはずがない。Apple Musicで聴いたらスワンプ風味のポップソウルが最高で、また探すべきレコードが一枚増えたのでした。

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