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VINEGAR JOE『Rock'n Roll Gypsies』国内LPレコード P-8321 [中古レコード]

8月に買ったレコードから、ヴィネガー・ジョーの2ndアルバムです。

VINEGAR JOE / Rock'n Roll Gypsies
国内盤LPレコード ワーナー・パイオニア P-8321A
購入価格 1050円  ※帯無し、ライナー付き


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インパクトある女性ボーカルのガニ股ジャケ。

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ジャケは見開き、ボーカルのロバート・パーマーとエルキー・ブルックスが
左右に大きくフィーチャーされています。

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裏ジャケにロバート・パーマー。二番手、ってことですかね。
ライナーノーツはあの大貫憲章氏でなかなか読み応えあり。

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国内盤レーベルはおなじみ緑赤のアトランティック。
UKオリジナルはアイランド・レーベルの島デザイン、
US盤は黄色いATCOレーベルのようです。

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裏ジャケにある曲目のアップ。


確か、これを買う一ヶ月くらい前にロバート・パーマーの1stを聴いていて
そういえばヴィネガー・ジョーの1stはCDで持っているけどそれ以外の音は
どうなんだろうとYouTubeでチェックしてたら2ndの方が良い、と思い
何度か探してほどなくして入手、といういきさつだったような。

このロバート・パーマーは、80年代に大ヒットを飛ばしたあの人と同一人物。
特に1974年の1stソロ『Sneakin' Sally Through The Alley』はミーターズや
ローウェル・ジョージとのニューオリンズ・セッション含むファンキーな大傑作。
これです♪


Sneakin Sally Through the Alley

リトル・フィートのカバー含む冒頭の3曲メドレーが最高なんですが
ご本人も気に入っていたのか、1979年にライブでもやってました。
ギターはミーターズの人ね。





さて、ヴィネガー・ジョーの話ですが。
男女ダブル・ボーカルの70's UKスワンプ、といった風情のバンドですが
主役はパーマー氏よりもガニ股姐さんのエルキー・ブルックス。
彼女のようにパンチのきいた歌姫はジャニス以後70年代前半に多くいたけど
そのなかでもなかなかの歌を聴かせてくれる方であります。

もともとが彼女とリーダーのピート・ゲイジという人が作ったバンドで
メンバー探しの中でパーマーさんも合流した模様。
1972年に2枚のアルバムを出してますが、今回のLPは2ndです。
このアルバムのオリジナル曲はほぼゲイジさんが書いていますが
パーマーさんも2曲クレジットされています。


Rock 'n' Roll Gypsies

A-1 ネバっこいミドルテンポから入る男女ダブルボーカルのR&R。
これぞスワンプ・ロックンロール、というゴキゲンなオープニング。

A-2 初期のハードロック的というか、ちょっと古くさい曲調。

A-3 アルバム・タイトル曲で、ご存知ロジャー・ティリソンの名曲。
ジェシ・エド・デイヴィスのカバーも有名ですね。
エルキーのエモーショナルな歌声がジャニス・フォロワーを思わせる
ワルツのバラッドです。

A-4 ロバート・パーマーの曲で1stソロに入っていそうな
ニューオリンズ・テイストのファンキーなナンバー。
ボーカルを掛け合っているのもナイスです。

A-5 リフから入る重めの曲。まあ70年代的であります。

B-1 R&Rクラシックスのカバー。リズムはシャッフルで楽しげ。

B-2 ハーモニカから入るブルース・ロック。泥臭さが良い。
これも掛け合いボーカルですが、エルキー嬢のパンチ力が冴えてます。

B-3 ジミヘン名曲のカバー。誰がやってもいい曲はいい曲。
ボーカルはエルキー嬢です。

B-4 ハープの入ったスワンピーなブギー。
「Let's Stick Together」みたいな3コード曲ですね。

B-5 ラストはロバート・パーマー曲。ちょっとリトル・フィートの
スロウ曲に似た雰囲気。よっぽど好きなのかな。


と、全体的に泥臭くネバっこくもファンキーなスワンプ好盤でした。
UKスワンプにはまだまだ未聴の良い盤がありそうです。
日々勉強してレコードハンティングに勤しみます♪


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スティーリー・ダン『うそつきケイティ』国内盤LP VIM-4041 [中古レコード]

8月はあまりレコ屋にいけていないけれど
初旬に一度行けたときに何枚か購入。
そのなかから一枚、スティーリー・ダン『うそつきケイティ』を。

STEELY DAN / Katy Lied
国内盤LPレコード ビクター音楽産業 VIM-4041 
購入価格 550円

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いつ見てもヘンなジャケット。これってバッタ?

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裏ジャケ。主要メンバー写真、といったところかな。

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ライナーは付いているけど帯はなし。

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レーベル面。国内盤なので面白みはないですね。


最近、国内盤・帯無しレコは結構安いような気がします。
日本人の洋楽レコードコレクターはUS/UKオリジナル盤に
意識がいっているからなのかな。

その余波か、10年前までならゴミ同然だった80年代のメジャー盤の
USオリジなんかが結構高い値をつけていたりしてますね。
たとえばワーナー系の西海岸ロック、とかね。
長年レコード相場を見て来ると、その変遷も面白いです。
「あの時買っておけば良かった!」という後悔もついてきますけどね(汗)


さて、このアルバムのオリジナルは1975年リリース。
ぼくがはじめて聴いたのはもちろん後追いになります。
結局いままでレコードは持っていなかったような気がするな(未捜索)。
貸しレコードで借りてカセットで聴いていたのかも。

サウンドのイメージとしては、初期のちょっともっさりした感じと
後期の洗練&構築された隙のない音の中間くらいかと。
適度にロック/R&Bくささがありながらもメロディとアレンジは
かなり洗練されてきていてAOR度も高くなってきています。

裏ジャケに準メンバー扱いでドナルド・フェイゲンよりも大きく写る
ジェフ・ポーカロのドラムスとマイケル・マクドナルドのコーラスが
音の洗練に大きく貢献しているのでしょうか、ドラムはタイトで
コーラスはリッチ感もあり聴いていて心地よい。

なによりも、サウンドがぜんぜん古びていないのが凄いと思いますね。
42年前ですよ!冷静に考えるとビックリです。


セッション・ミュージシャンも豪華で、特にギターでは
メンバーのウォルター・ベッカー&デニー・ダイアスの他に
ラリー・カールトン、リック・デリンジャー、ヒュー・マクラッケン、
ディーン・パークス、エリオット・ランドールのクレジットが。

キーボードではマイケル・オマーティアンとデヴィッド・ペイチ、
ベースではチャック・レイニーとウィルトン・フェルダー、
ドラムで一曲はハル・ブレイン、サックスはフィル・ウッズなどなど
まあ豪華なメンツ、来るべき70年代後半〜80年代前半に全盛となる
アダルトなロックへの布石となるサウンドを構築しております。


さて、Discogsで日本盤リリースの変遷を見てみると、

1975 Probe IPS-80181(東芝)
1976 ABC Records YQ-8026-AB(日本コロムビア)
1978 ABC Records YW-8052-AB(日本コロムビア)
1980 MCA Records VIM-4041(ビクター)
1989 MCA Records 18P2-2694(ワーナー) → 初CD

こんなデータが取れました。
ぼくが今回買ったのはCD化前最後の国内アナログリリースとなった
1980年盤ということになりますね。CDが主流になるまでの
80年代前半はずっとこの盤が流通していたのでしょうかね?
そうなるとかなり出回っている盤ゆえ、安かったのかもしれません。


また、1975年新譜発売時の各国レーベルを見てみると
USオリジナルは「ABC Records」から。
ほとんどの国ではABCレーベルとしてリリースされていたようですが、
日本・ニュージーランド・ブラジルだけは
ABC傘下の「Probe」からのリリースとなっています。

日本の初リリース盤「IPS-80181」を画像検索してみると
レーベルはピンク色にProbeのロゴ入り、
帯は一目で東芝と分かる上下デザインに特徴あるもの。
この東芝盤の帯付きはきっとプレミア盤なんでしょうな。


そんなこんなで、後期再発盤とはいえ550円で楽しめればOK。
音楽は文句無しなので、レコードで聴けて嬉しい。
もし安いUS盤など見つけられたらまた入手して
聴き比べなどできたら面白いかもしれませんねー。


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THE EVERLY BROTHERS『EB84』中古レコード [中古レコード]

久々に中古レコードの話題でも。

今年は街に出れば中古レコード屋に立寄り(主にDUですが)
結構な頻度で安レコばかり買ってます。
これは3月に買って放置していたレコード。

THE EVERLY BROTHERS『EB84』 US Mercury
3月某日・下北沢DU 292円

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US盤なので一応はオリジナル盤ということになるのかな。
ジャケにリングウェア&底抜け。VGレベルですね。

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インナーバッグに歌詞を掲載。
その内袋には切れ目、染み、底抜け&側面も派手に裂けています(汗)

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盤面自体は若干のスレあるものの良好。Exと言っていいレベル。

マトリクスは機械刻印で「STERLING」と手書き刻印で「SLM」の表記あり。
STERLINGはマスタリングが「スターリング・サウンド」で行われた意、
SLMはSHEFFIELD LAB MATRIXの略だそうでSHEFFIELD LAB社の工場で
マザーを作成したことを意味する、とのことです。
両方とも高音質盤のひとつの目安にもなっているようですね。
なお、内袋には「Mastered by GEORGE PECKHAM」のクレジットもあります。
盤面に傷などなかったので音楽を聴く目的なら292円は嬉しい価格でした^^


このアルバム、実は国内盤で持っているものの家のどこにあるか分からず
DUで見つけてまた聴きたいなと思い、安いので購入しました。
いずれ家のが出てきたら聴き比べでもしてみたいところです。


で、肝心の音楽ですが。
エヴァリー・ブラザーズの黄金時代は50年代後半〜60年代前半であり
その後のUS、UKの多くのアーティストたちにも影響を与えた兄弟デュオ。
コーラスの美しさは兄弟ならでは、日本では大滝詠一、山下達郎&竹内まりや
夫妻のフェイバリットでもありますね(ラジオやアルバムでカバーしていました)。

このアルバムは1984年リリースですが1983年の再結成を受けて録音、
彼らの大ファンであるデイヴ・エドモンズ先生のプロデュースです。
デイヴといえばロックパイル唯一のアルバムのボーナス7インチ・シングルで
ニック・ロウとともにエヴァリーズの曲を4曲カバーしていました。
このボーナス盤は必聴・必携であります!

davenick.jpg
これがオマケの7インチ盤


↓このCDには4曲すべてボーナス・トラックで入ってます♪

Seconds of Pleasure


そして、何と言っても一番聴きたかったのが
A-1「On The Wings Of A Nightingale(ナイチンゲールの翼)」であります。
これがなんとポール・マッカートニーの書き下ろし曲で、
往年のエヴァリーズ・ポップスをリスペクトした美しいメロディを持つ
エヴァリーズのイメージにバッチリ似合っている素晴らしい曲!
この一曲を聴くためだけでも買って価値あるアルバムだと思っています。

この曲のポールのデモ音源がYouTubeに上がっていましたw


ギター&ベースと一人デュエットのシンプルな多重録音。
こうして聴くとポールの手クセのような自然な美メロだけど
サラっと書いたのかなぁ。やっぱりポール天才。


A-2はフランキー・ミラー作。当時のデイヴ先生〜ジェフ・リン直系の
'80sテイストもあるサウンドのロック・ナンバー。
カントリー・リックっぽいギターソロはアルバート・リーか?

A-3はそのジェフ・リン作。
ロイ・オービソンのようなドリーミーでメロディックなスロー曲。
ちょっとアレンジがスペーシー過ぎる感じがなきにしもあらずですが
この曲のアレンジはジェフ・リン本人でした(笑)

A-4はビートのあるカントリーR&R。
これがまさにロックパイル〜デイヴ・サウンドそのものですが
エヴァリー兄弟のダブルヴォーカルでカッコ良さ倍増。
A-5は往年もエヴァリーズ風を再現したバラッドです。

B面は2、3、5曲目がドン・エヴァリー作。
2はカントリー・ワルツ、3はレゲエ・リズム、4はバラード。
B-1がボブ・ディランの有名曲のカバー「Lay, Lady, Lay」です。
全体にB面は地味な印象があり、A面の良さが目立ちますね。


ミュージシャン・クレジットは以下。

DAVE EDNUNDS : Guitar
PETE WINGFIELD : Keyboards
ALBERT LEE : Guitar
JOHN GIBLIN : Bass
TERRY WILLIAMS : Drums
GERRY CONWAY : Drums
PHIL DONNELLY : Guitar

JEFF LYNNE : Bass
ROCHARD TANDY : Keyboards
GERRY HOGAN : Pedal Steel Guitar
PAUL McCARTNEY : Additional Guitar (A-1)

ジェフ・リンは自分の曲でベース弾いてるのかな。
ロックパイル・マニアとしてはドラムのテリー・ウィリアムスが嬉しいw


なお、録音とミックスは英国の「MAISON ROUGE STUDIO」。
アルバム発売後の1985年にエヴァリーズは英国ツアーもしているので
本国よりも英国ベースの再結成だったのかもしれません。
ということは英国盤も手に入れないと....


ところで、デイヴ・エドモンズはポールの映画『ヤァ!ブロードストリート』
に参加していますが、映画公開が1984年、サントラ録音は1982〜3年。
ポールの映画が縁でエヴァリーズでも一緒に仕事したのか、あるいは
エヴァリーズのこのアルバム制作が縁でポールの映画にデイヴが参加したのか。
前後を知らないのですが、大好きな二人がこうして競演しているのが何より嬉しい。
そういう意味でも個人的に感慨深いアルバムなのであります。





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